分類:ハサミゲージの世界
ダイス鋼製ゲージの世界へ
ダイス鋼(SKD11:日立金属(株)《SLD》)は、既に金型材として広く採用されている素材であることは承知されているわけで、ゲージ用材料としても採用されてきてはいます。
ハサミゲージの材料として考えた場合、何よりも先ず、SKS3に対比して3倍の耐摩耗性という点が製作を著しく困難なものにしてきました。従前の製作技術・技能ではとても太刀打ちできないということが露呈してしまったわけです。従って、ハサミゲージ用素材としては未だ一般的なものではありません。
従前からのハサミゲージ製作技術・技能というのは、鋳物製ハンドラップ工具+WA/GC(場合により、ダイヤモンド)砥粒+ラップ油という組み合わせでの遊離砥粒ラップ/湿式の技法であったわけですが、このうち、鋳物製ハンドラップ工具ではいわゆる「鏡面ラップ」ができ得ないということと、遊離砥粒ラップ/湿式の技法ではダイス鋼のワーク表面にピン・ホールが生じてまともな仕上がり面が実現できないというわけです。
(なお、この「ピン・ホールが生じると」いう点は、遊離砥粒ラップ/湿式でWA砥粒を使用しての場合に現認していますが、私自身は、砥粒やラップ由の「改善」によって解決できる問題ではなく、遊離砥粒ラップ/湿式という技法それ自体に伏在している「限界」と理解しています。)
従って、固定砥粒ラップ/乾式の技法への転換を図ってきたわけです。
このサイトの他の所で、その技法の開発過程と顧客側が享受し得るメリットというものを詳しく説明しております。
ご参照下さい。
ダイス鋼(SKD11:日立金属(株)《SLD》)は、既に金型材として広く採用されている素材であることは承知されているわけで、ゲージ用材料としても採用されてきてはいます。
ハサミゲージの材料として考えた場合、何よりも先ず、SKS3に対比して3倍の耐摩耗性という点が製作を著しく困難なものにしてきました。従前の製作技術・技能ではとても太刀打ちできないということが露呈してしまったわけです。従って、ハサミゲージ用素材としては未だ一般的なものではありません。
従前からのハサミゲージ製作技術・技能というのは、鋳物製ハンドラップ工具+WA/GC(場合により、ダイヤモンド)砥粒+ラップ油という組み合わせでの遊離砥粒ラップ/湿式の技法であったわけですが、このうち、鋳物製ハンドラップ工具ではいわゆる「鏡面ラップ」ができ得ないということと、遊離砥粒ラップ/湿式の技法ではダイス鋼のワーク表面にピン・ホールが生じてまともな仕上がり面が実現できないというわけです。
(なお、この「ピン・ホールが生じると」いう点は、遊離砥粒ラップ/湿式でWA砥粒を使用しての場合に現認していますが、私自身は、砥粒やラップ由の「改善」によって解決できる問題ではなく、遊離砥粒ラップ/湿式という技法それ自体に伏在している「限界」と理解しています。)
従って、固定砥粒ラップ/乾式の技法への転換を図ってきたわけです。
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