論集

  1. 論集

1. 論集

この論集は、総てPDFファイルとしています。
長文にわたるので、プリント・アウトして読んでいただくケースに対する便宜に配慮しました。

通常、ラップに関する教科書等の記述では、「遊離砥粒ラップ/湿式」と「固定砥粒ラップ/乾式」があるという「区別」は説明されていますが、この二つの方法が区分される意味とか、ラップの具体的な技術の中味の違いが説明されるわけでもありません。
しかしながら、機械ラップの世界では、ラップ材の違い、機械構成の違いとして明確に区別されているわけです。
これに対して、ハンドラップの世界では、その区別はさほどには明確にはならない、むしろ、両方式の中間に意味があるのではないかと考えています。

この論集では、とりわけ、ハンドラップ技術のありかたについて考究しています。
教科書・参考書には説明されない職人の技能世界のことで、何かが証明できるということにはなりがたいですが、こうすればこうなるという因果の世界での経験を纏めてみています。


□『ハンドラップ技術の新展開 -湿式ラップから乾式ラップへ-』

→現在、私自身は「乾式ラップ」でゲージ製作を行っています。
ラップ効率やラップ品質に関して、従前を凌駕し得る結果が出せていると自負しておりますが、その実際を説明しています。

□『定盤ラップ・ハンドラップ・鏡面』

→ラップ技術というのは、一般的・汎用的な技術・技法ですが、その「一般的・汎用的」という問題を考える手掛かりを考えてみました。

□『限界板ゲージ(ハサミゲージ)の超精密研磨加工』

→「機械技術」誌(日刊工業新聞社刊)2006年2月号に掲載された原稿です。
ハンドラップでのダイヤモンド砥粒での鏡面ラップの技術・技法を説明したものですが、現在の私はこの技術・技法を採用して製作業務を行っているわけではありませんから、「歴史的」な、「過渡的」なものではあります。
ただ、遊離砥粒ラップ/湿式の技法の究極態を示したという意味はあろうかと思います。
その「限界」が見えたからこそ、固定砥粒ラップ/乾式に移行したわけでした。

□『キー溝幅ゲージの仕上げ』

□『ステンレス製ハサミゲージの仕上げ』

□『鏡面ラップ仕上げとリンギング』

[ この記事を個別に読む ] →