分類:ハサミゲージの仕様

内径用限界ゲージ(板)

限界ゲージ仕様例 概図 内側用板ゲージ(通止2段仕様/テーパー付き仕様)

・材質  
  YG-4
  SGT
  SUS420J2 

・板厚 6mm   

・測定部焼き入れ・焼き戻し

・メッキ
  クロムメッキ・硬質クロムメッキ 等
  (仕上げに際し、測定面上のメッキ層は研削・除却)
  SUS材の場合はメッキ不要は当然

・材質  
  YG-4
   SGT
   SUS420J2 

・板厚 6mm

・測定部焼き入れ・焼き戻し

・メッキ
   クロムメッキ・硬質クロムメッキ 等
   (仕上げに際し、測定面上のメッキ層は研削・除却)
   SUS材の場合はメッキ不要は当然

・平行部設定
   テーパー部精度の保証上、設定する方が望ましいです。


(仕様説明)

・一般的には「平型栓ゲージ」と指称されているものです。
・通例、図4参照図のような仕様となっているようですが、この場合、
 ・成型加工(主にフライス加工)の工程の比重が高く、コストがかかる。
 ・外径研磨をする場合、材料厚みが大きいほど有利なのですが、全体重量が大きい。
  下工程として旋削しますが、材料厚が薄いと旋削困難です。
 ・防錆のため、硬質クロムメッキを50~100μm程度を施して、メッキ層を残す
  という研削がなされる場合がありますが、高コストとなることは明らかです。
・従って、板材を採用して製作します。
・問題になるのはゲージ測定面の形状です。

・図3のように、ゲージ測定面の面幅を「隙間」が生じない程度に狭め、
      被測定物内径≧R
  となるようにR加工をすれば、問題はありません。
  考え方は、管肉厚用板ゲージと同様です。

内径用限界ゲージ(板):図1

 

内径用限界ゲージ(板):図2

 

内径用限界ゲージ(板):図3

 

内径用限界ゲージ(板):図4

参考図