分類:ハサミゲージの世界
ゲージの品質保証の問題
ゲージの品質を決定するのは、面粗さ・面平行度・寸法精度であることは敢えて指摘するまでもありませんが、そのうち、寸法精度(トレーサビリティ)は証明対象です。
それ以外に、何度か言及している《応力の問題》については、結果として現出するのは寸法変位においてですから、品質保証の問題は寸法精度問題に置き換えることができます。
従前からは、このような考え方に立ってゲージの良否が判断されてきました。
しかしながら、逆に見れば、客観的に第三者によっても検証可能な寸法精度(変位)値がどのような条件によって現出せしめられているのかという点が品質保証の対象に含まれる、ということも可能です。
現在では、ユーザーに対して、この点が、ゲージ製作サイドの《説明責任》もしくは《証明責任》の対象となっている、と考えなければならないようです。
よく照会されるのですが、ゲージ納品時にその検査成績書が添付されるのか、その場合に成績書の作成費用として何か請求されるのか、と問われます。
検査成績書の添付というのは、自分の製作品がこのような品質のものですと報告・連絡するものであり、あるいは、こういうふうに製作しましたと主張することを意味します。メーカーとしては検査成績書の添付は当然なことで、顧客から請求されて提出する、あるいは、顧客側の負担で作成するというものでは、そもそもないわけです。
しかしながら、例えばブロックゲージを購入する場合、JIS1級該当品ですと販売されているものに対して、「その検査成績書が欲しい、校正証明書を添付して欲しい」と要求することは、その購買者の「特別事情」と解して、そのための費用は別途請求するということになっています。こういうことが言わば「業界慣行」となっていますから、「右へならへ」になるわけです。
ゲージの品質を決定するのは、面粗さ・面平行度・寸法精度であることは敢えて指摘するまでもありませんが、そのうち、寸法精度(トレーサビリティ)は証明対象です。
それ以外に、何度か言及している《応力の問題》については、結果として現出するのは寸法変位においてですから、品質保証の問題は寸法精度問題に置き換えることができます。
従前からは、このような考え方に立ってゲージの良否が判断されてきました。
しかしながら、逆に見れば、客観的に第三者によっても検証可能な寸法精度(変位)値がどのような条件によって現出せしめられているのかという点が品質保証の対象に含まれる、ということも可能です。
現在では、ユーザーに対して、この点が、ゲージ製作サイドの《説明責任》もしくは《証明責任》の対象となっている、と考えなければならないようです。
よく照会されるのですが、ゲージ納品時にその検査成績書が添付されるのか、その場合に成績書の作成費用として何か請求されるのか、と問われます。
検査成績書の添付というのは、自分の製作品がこのような品質のものですと報告・連絡するものであり、あるいは、こういうふうに製作しましたと主張することを意味します。メーカーとしては検査成績書の添付は当然なことで、顧客から請求されて提出する、あるいは、顧客側の負担で作成するというものでは、そもそもないわけです。
しかしながら、例えばブロックゲージを購入する場合、JIS1級該当品ですと販売されているものに対して、「その検査成績書が欲しい、校正証明書を添付して欲しい」と要求することは、その購買者の「特別事情」と解して、そのための費用は別途請求するということになっています。こういうことが言わば「業界慣行」となっていますから、「右へならへ」になるわけです。